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内科

かかりつけ医とは

内科とは。。。。
内科は病気や軽いけがをしたとき、最初に患者さんが受診し初期治療(プライマリーケア)を受ける診療科です。病気の原因を的確に探り、初診患者に最も適切な医療を受けさせるための診察を行うところです。

勿論、風邪や腹痛、頭痛など頻度の高い病気やけがは内科の医師が治療します。しかし時には思わぬ原因で引き起こされている病気も少なくありません。他科の専門医の治療を受けた方が良いと判断した場合は、その専門医を紹介するのも内科の重要な勤めです。

かかりつけ医とは。。。。
☆医療が専門化、高度化して医療の質が向上した反面、患者さんにとっては、どの医療機関を選べば良いのか、どのような治療法を選択すればよいのか等、戸惑うことが多くなってきています。そのため厚労省や日本医師会では、ふだんから健康について何でも相談できる「かかりつけ医」をもつことを、推奨するようになりました。

☆かかりつけ医(内科)とは、日常的な診療が受けられ、健康相談も出来る身近な医師のことです。

かかりつけ医をもつと、患者さんにはどのようなメリットがあるのでしょうか?。

Ⅰ.気軽に相談できる
かかりつけ医がいると、日常生活のなかで、風邪をひいた、血圧が少し高いなどちょっとした症状があるときに、気軽に診察を受けることができます。体調が悪い場合だけでなく、普段の体調など、様々な健康上の相談をすることもできます。

Ⅱ.病気の早期発見につながる
ふだんから受診していると、かかりつけ医のもとには、症状や生活環境、家族の病歴など、患者さんの個人情報が蓄積されます。そのため、かかりつけ医は、患者さんの心身の変化をいち早くとらえることができ、病気の早期発見につながります。

Ⅲ.継続した治療を受け易い
たとえば、高血圧や糖尿病などの慢性的な病気のある患者さんは、継続的な治療が必要ですす。この場合、かかりつけ医がいれば、同じ医師から、長期間継続しての、総合的な病気の管理が可能になります。

Ⅵ.健康管理のアドバイスが受けられる
患者さんの健康指導を行うことも、かかりつけ医の大切な役割のひとつです。つまり、患者さんは病気の治療や症状の管理だけでなく、食事や運動面など日常生活指導を受けることもできます。かかりつけ医をもつことは、新たな病気の予防にもつながるのです。

∨.患者さんが複数の病気を患っている場合内科、整形外科、耳鼻科、眼科など、いくつもの診療科を受診することになります。かかりつけ医をもっていれば、かかりつけ医を通じて、適切な診療科の紹介を受けることができます。又、かかりつけ医がより詳しい検査や、より専門的な治療や手術が必要ではないかと判断した場合、患者さんは、適切な専門医や専門の医療機関の紹介を受けることもできます。

では、どのような医師をかかりつけ医に選べばよいのでしょうか?
まず大切なのは、話を十分に聞いてくれること・病気や治療法、薬等について納得いく説明をしてくれること・必要に応じて、適切な専門医を紹介してくれることです。

かかりつけ医は、いわば「親友」と同じです。お互いの信頼関係を築き上げ、長くつき合っていくためには、「ウマが合う人」をかかりつけ医に選ぶことが大切と思います。

頭痛

頭痛の種類
1.普段起こる頭痛(風邪・二日酔い等が原因)
2.脳の病気による頭痛(脳腫瘍・くも膜下出血等)
3.慢性頭痛(くり返し起こる強い頭痛ではっきりした原因・異常が見つからない頭痛、いわゆる「頭痛持ち」というもので、4人に1人はこの慢性頭痛に悩まされており、次の3つのタイプに分けられます。

イ・片頭痛
頭の片側又は両側にズキンズキンという痛みが起こります。吐き気がしたり、光をまぶしく感じたり、音に敏感になる等の症状を伴い、女性に多い頭痛です。

ロ・緊張型頭痛
長時間に及ぶデスクワークによる頭部の緊張や、精神的ストレスで起こる頭痛です。頭全体がギュッと締めつけられるような痛みを伴います。

ハ・群発頭痛
1年の決まった時期、毎月の決まった時間帯に、目の奥に起こり、えぐられるような、何かで突き刺されるような激しい痛みが起こる頭痛です。

片頭痛の症状
慢性頭痛の代表的な片頭痛の症状の特徴は、頭の片側(時に両側)がズキンズキンと脈打つような強い痛みに襲われ、このような痛みが月に1~2回、多いと週に1~2回発作的に起こり、数週間から3日間ほど続きます。頭痛に伴って、嘔気・嘔吐また光や音に過敏になったり、体を動かすと痛みがひどくなるため、片頭痛発作が始まると、部屋を暗くして洗面器を抱えて寝込んでしまうこともあります。
片頭痛の痛み自体は、休息や睡眠により和らぎます。また、発 作が治まると次の発作が起こるまで、全く症状がみられなくなります。頭痛が起こる前兆として、約10~20分程、視界がチカチカしたり、物が見えにくいといった症状(閃輝暗点)が出る場合もあります。

片頭痛の原因
片頭痛がなぜ起こるかについてはいくつかの有力な説があります。

イ・血管説
頭蓋骨内外の血管がセロトニンという物質により異常に拡張することによって起こると考える説。

ロ・三叉神経血管説
何らかの誘因により三叉神経からある種の神経伝達物質が過剰分泌され血管を拡張させ、これが三叉神経を経て脳に痛みとして伝達され頭痛の発作が起こるという説。

片頭痛の予兆と前兆
イ・予兆
片頭痛発作の始まる数時間から1~2日前にみられます。精神的に落ち込む、イライラ、怒りっぽくなる、情緒不安定、気分が優れない、あくび、空腹感など。

ロ・前兆
頭痛の前に、視野の欠損、閃輝暗点などが起こり片頭痛に特徴的な症状です。前兆は通常、頭痛が始まる前に消失します。

片頭痛の治療
イ・発作時の治療(片頭痛の痛みそのものを軽減させる治療)
薬物療法が主流。民間療法としては、休眠・頭を冷やす又は温める・こめかみの後方あたりのツボを指圧など。

ロ・発作の予防的治療(片頭痛発作の頻度を減らす又は頭痛発作時の痛みの重症度を軽減し、頭痛の持続時間を短縮することを目的として発作間欠期:頭痛発作が起こっていない時期:に行う治療)
片頭痛発作は何らかの誘因によって起こります。従って誘因になるようなものを減らすことが重要です。「睡眠不足・睡眠過多・過労等によるストレス・長時間の一定姿勢の保持・過剰飲酒など」。また、まぶしい光や騒音を避ける、寝過ぎに注意、食べ物では、ワイン・アイスクリーム・チョコレート等は頭痛を引き起こす誘因になると云われています。

片頭痛チェックリスト (あなたの頭痛は片頭痛?)
1.脈打つようにズキンズキン痛む。
2.頭痛とともに吐き気がしたり、実際に吐くこともある。
3.頭痛があるときは、静かな暗いところでじっとしていたい。
4.頭痛が始まる前に視野にチカチカした光が現われる。
5.仕事や家事などに支障があり、ひどいときは寝込んでしまう。
6.体を動かすと頭痛がひどくなる。
7.その頭痛を過去何度か経験している。
8.頭痛は数時間から3日間持続する。
9.家族に同じような頭痛持ちがいる。
10.上のどれにもあてはまらない。

片頭痛Q&A

Q1.頭のどちらか片方だけが痛む頭痛を片頭痛というのですか?
A1.確かに頭の片側に痛みが起きることが多いのですが、両側にでる場合もあります。時期によって右側が傷むとか、左側が傷むとか、または両側が痛む、両方痛むけれど左側の痛みが強いなど、頭痛が起きるたびに場所が変わる人が多いです。

Q2.片頭痛は若い女性に多いと聞きましたが。

A2.片頭痛は比較的若い女性に多く、最も多いのは、30歳代の女性です。男女比では、女性は男性の約4倍多いという報告もあります。

Q3.月に1~2回「ズキンズキン」と脈にあわせて頭が強く痛みます。片側が痛む時も、両側の時もあります。片頭痛なのでしょうか?それとも脳に異常のある病気なのでしょうか?
A3.おそらく片頭痛でしょう。片頭痛の特徴的な症状として、「ズキンズキン」という脈打つような痛みがあり、ひどい時には吐き気や嘔吐をともなうこともあります。音や光に敏感になったりもします。

Q4.「ズキンズキン」という頭痛が起こると2~3日間も続く時があります。これも片頭痛の特徴でしょうか?
A4.痛みがときどき発作的に起こるのも片頭痛の特徴です。個人差がありますが、毎日同じような強い痛みがつづくのではなく、数時間から2~3日程度続き、こうした症状が月1~2回から年に数回発作的におこります。

Q5.片頭痛はどうして起こるのですか?

A5.片頭痛は頭部の動脈が拡がり、血管壁の神経を刺激するために痛みが起こります。発作の前には、血管を収縮させるセロトニンという物質が大量に血液中に増え、発作時には反対に減るため激しい頭痛が始まるのです。片頭痛が起きている時に、吐き気がしたり、まぶしく感じるのはこうした神経の刺激が原因といわれています。

Q6.月1~2回激しい頭痛におそわれます。その前に必ず片目にぎらつく光が走り、目の奥がズキズキします。
A6.片頭痛の症状には、予兆や前兆が起こることがありますので、これは前兆といえるでしょう。前兆として、発作の10分から1時間程前に視野の中にギザギザした明るい模様が現れたり(せんき暗点)、体の半身がしびれたり(片麻痺)することがあります。また、発作の数日前に予兆として、くびや肩の張り、あくび、イライラ、空腹感、めまいなどが起こることもあります。しかし、こうした症状がまったく起こらない人も大勢います。

Q7.遺伝や日常生活との関連はありますか?
A7.母親に片頭痛があると娘の約70%に、そして息子の約30%に片頭痛がでるとされ、父親に片頭痛がある場合には、その遺伝比率は母親の場合の半分程度といわれています。若い女性に発現が多いのは体内ホルモンの変化によるといわれています。

Q8.食べ物は片頭痛と関係ありますか?

A8.発作の引き金になる食べ物としては、アルコール、チョコレート、赤ワインなどがあげられますが、まったく引き金にならない人もいますので、そうした人は気にする必要はありません。むしろ、食べ物に限らずどのような時に片頭痛が起こったのか、日頃からメモを取ってご自身の痛みの引き金になりそうなものを探すことが大切です。

Q9.片頭痛の診断・治療を受けるためのアドバイスをお願いします。

A9.とにかく自分の頭痛について、よく医師にお話しください。どんな種類の痛みがあるか、週・月に何回痛むか、どんな時に起こるかなどを日頃からメモをしておくと説明しやすいですね。そうするとどんなことが痛みの引き金になるかが、見つけやすいですね。今までに経験したことがないような激しい痛みを感じた時は、片頭痛でないかもしれないので、至急医師に診察してもらう必要があります。

めまい

めまいの色々
一口にめまいといってもいろいろなめまいがあります。
代表的なめまいをまとめてみましょう。

1.回転性めまい
自分自身がグルグルまわったり、周囲がグルグルまわる感じをいいます。物が左右や上下に流れるように感じることもあります。平衡感覚に急激な変化(血流障害・炎症・内耳のむくみなど)が起きたときに生じます。耳の病気でも、脳の病気でも起きてきます。メニエール病・突発性難聴・前庭神経炎・中耳炎によるめまい・椎骨脳低動脈循環不全・小脳や脳幹の出血

2.動揺性めまい
頭やからだがグラグラ揺れている感じや、フラフラする感じをいいます。また、実際に歩くとふらつく感じも含めます。回転性めまいを起こす病気でも、このような症状になることがあります。平衡器官がある程度広い範囲でおかされたときに多いようです。歩いてフラフラする時には、小脳の障害のこともあります。回転性めまいの慢性期・薬物によるめまい・聴神経腫瘍・脳幹、小脳梗塞

3.浮動性めまい

からだがフワフワする感じ。からだが宙に浮いたような感じ。船に乗っているような、あるいは雲の上を歩いているような感じ。又、なんとなく頭がフワーッとする感じなどをいいます。病気が軽い時にはこの様な症状になることがありますが、これらの症状だけでは実際に病気があるのか解りません。長引くようなら一度検査を受けられたらよいでしょう。

4.立ちくらみ(眼前暗黒感)
立ち上がった瞬間にクラクラッとしたり、長く立っていて目の前が暗くなる感じのことをいいます。子供には時々みられます。(起立性調節障害といいます)又、ふだん低血圧ぎみの人もなりやすいです。最も注意しなければならないのは、高血圧症や脳動脈硬化のある人です。このような人が急に血圧が下がると脳梗塞を起こす危険があります。起立性低血圧症・起立性調節障害

5.特殊な状況でおこるめまい
良性発作性頭位めまい症(寝たとき、寝返りをうったときにグルグルまわる)・悪性発作性頭位めまい(頭を動かすと激しいめまいがして、頭痛、吐き気も強い)・椎骨脳低動脈循環不全(首を急に回したり、急に上を向くとめまいがする)・真珠腫性中耳炎

6.その他
上記のめまい感のほかに、実際にはめまいとはいえないが色々な症状があります。頭がボーッとしたり、からだの力が抜けたような感じ。寝ていて頭やからだが沈んでいくような感じ。頭がフワーッとして、気が遠くなる感じ。目の前がチカチカ、チラチラする等など。このような症状が続くときには脳神経外科、神経内科、眼科などを含めた全身的な検査が必要になります。

7.ほかに気をつけるべき症状

めまいの他に次のような症状が一緒にあった場合には脳の病気が疑われます。きちんとした検査・治療が必要です。激しい頭痛やけいれんがおきた。意識がなくなった。物が二重に見えたり、手足の先、くちびるのシビレ感がある。顔半分、反対側の体半分、あるいは全身半分の感じがおかしい。手足に力が入りにくい。物が見える範囲が狭くなったり、暗い部分がある。

8.回転性めまいのいろいろな症状
体のバランスを保つ前庭系に何らかの原因で異常がおこり、バランスがくずれるとめまいがおきますが、この際いろいろな症状がでてきます。それは前庭系が脳のなかでいろいろな経路とつながっているからです。

次の三つがおもな経路です。
イ.眼を動かす神経系:目がグルグル回ります。めまいを起こしている人の目をみると実際に眼が揺れているのが観察されます。眼振といいます。

ロ.手足を動かす神経系:手足を動かす筋肉や腱に左右のバランスのくずれがおき、体がグラグラ、フラフラします。ひどい時には立てないくらいになります。

ハ.自律神経系:吐き気がしたり、実際に吐いたりもします。他に汗をかいたり、動悸がしたりという症状もでます。回転性めまいのいろいろな症状はいつも同じ程度にでるとは限りません。病気の種類や、時期により目が回る感じが強かったり、体のふらつきが強かったり、吐き気が強かったりします。

良性発作性頭位めまい症

最近の「めまい専門外来」では最も多い疾患だそうで、難聴を伴わない点がメニエール病との大きな違いです。起き上がる、姿勢をかえるなど頭の動きを伴う動作をきっかけに、突然起こる回転性めまいです。グルグルと回転する感覚が強く、時に嘔吐を伴います。この病気は頭をある方向に動かした時に起こります。(寝返りをうつ・ベッドから起き上がる・振り向く)など日常生活においてごく普通に行う動作でめまいが起こります。めまいの起こる頭の動きは人それぞれ違い、患者さんごとにめまいを起こすきっかけは異なります。

原因:耳には音を聞くほかに「体の平衡を保つ」働きがあります。耳の奥の内耳には、リンパ液で満たされた半規管と耳石器があり良性発作性頭位めまい症は半規管内にリンパの流れを乱すものが生じた結果起こると考えられています。最も多い原因が耳石器からはがれた耳石が半規管に入り込んだ浮遊耳石(半規管結石)です。今までリンパ液しか流れていない所に浮遊耳石も流れる為、リンパ液の流れが乱れてめまいが起こります。はがれた耳石が半規管内に沈着することもめまいの原因になります。何もしなくてもある日突然耳石がはがれめまいの起こる人や、事故などで頭をうった衝撃で耳石がはがれ、めまいを発症するひともいます。

治療と対処:良性発作性頭位めまい症の発作は1分ほどで治まり、吐き気なども比較的軽く、最も治り易いめまいです。めまいを止める抗めまい薬・循環改善薬などを内服し、めまいを抑えながら、通常の生活をしても問題ありません。発作の時の苦しさより、めまいへの恐怖を抱いている患者さんはかなり多いんです。その恐怖感により、生活に支障をきたす前に医師の診察を受け、適切な治療・診断を受けていただく事が大切です。

貧血

Ⅰ.貧血ってどんな病気?
血液中の「ヘモグロビン」の量が減って足りなくなった状態をいい、貧血は血液中のヘモグロビンの濃度で判断されます。血液は血漿という「液体成分」と、赤血球・白血球・血小板等の「血球成分」から出来ています。ヘモグロビンとは赤血球に含まれる赤い色素のこと。これが酸素を運搬して二酸化炭素を回収する働きをしています。赤血球が造られるためには鉄と蛋白質が必要となります。

Ⅱ.鉄欠乏性貧血はどうして起こるの?
貧血の患者さんの約7割が「鉄欠乏性貧血」です。体内の鉄が不足した為にヘモグロビンが順調に造られなくなるケースです。鉄が不足する原因の主なものは次の通りです。
①鉄の摂取量が足りない:偏食により食事から摂る鉄が不足している場合。
②鉄の排出が多い:月経や病気(胃・十二指腸潰瘍、胃腸ポリープや癌、痔等)による出血で鉄が排出されて不足する場合、又、妊娠期も赤ちゃんの赤血球を造る為に、たくさんの鉄が必要で、鉄不足が起こり易くなります。

Ⅲ.ヘモグロビンが不足するとどうなるの?
ヘモグロビンは体のすみずみまで酸素を運ぶという、大切な働きをします。ヘモグロビンが不足すると、さまざまな細胞組織で酸素が欠乏した状態になり、体は代償反応を起こして生命を維持しようとします。動悸や息切れを例にすると、減少したヘモグロビンの酸素の運搬を最大限に生かすために、体は血液の循環を速くして大量の血液を流そうとします。そのため、心臓の拍動が速くなり、動悸が起こります。同様に多量の酸素を体に取り込もうと呼吸を速めるために、息切れが起こるのです。

Ⅳ.貧血になるとどんな症状が出るの?
主な症状は、疲れやすい・食欲不振・頭痛・動悸や息切れ・顔色が悪い・めまいや立ちくらみ、その他、朝起き難い・首や肩がこる・夏場だるい。鉄欠乏貧血では、貧血症状が進むと次のような症状が現われることがあります。舌の表面がツルツルになり物を食べるとしみる。口角炎が起こる。食道粘膜が萎縮して物が飲み込み難くなる。枝毛が増えたり、髪が抜け易くなる。爪がスプーン状に反り返る。

Ⅴ.貧血と低血圧はどう違う?
低血圧と貧血は、一部の症状が似ているため混同されやすいが、全く別の病気です。脳貧血も貧血と混同されやすい病気の一つ。
○貧血:血液中の赤血球又はヘモグロビンが減少した状態のこと。
○低血圧:血圧は体内各所で異なり、血圧の高い方から低い方に血液が流れることで血液循環がスムースに行われる。血圧が低くなると、重力に反して血液を送らなくてはいけない脳や、体の末梢への血流が悪くなり、全身の倦怠感 、立ちくらみ、めまい、冷え症、肩こり、動悸、食欲不振などの自覚症状がでる。
○脳貧血:脳への血液供給が一時的に不足してめまい、立ちくらみといった症状を起こすこと。一過性の脳虚血症で貧血とは根本的に異なる。

Ⅵ.なぜ若い女性に貧血が多いのですか?
成人女性に貧血が多いのは、次のような原因があげられます。
○無理なダイエット:食事から摂る鉄の不足。更に糖質や脂肪の摂取を極端に減らすことで、蛋白質がエネルギー源として消費され貧血を助長する。
○偏った食生活:朝食抜きや外食、インスタント食品、加工食品に頼った食生活により、栄養バランスが崩れて貧血の原因となる。
○月経による出血:月経以外にも、子宮筋腫や子宮内膜症などが原因で出血量が増えるケースもある。

Ⅶ.鉄欠乏性貧血以外にどんな貧血があるの?

○再生不良性貧血:血球成分を造るもとの細胞が減少し赤血球他全ての血球が十分に造られなくなる病気。
○悪性貧血:巨赤芽球貧血で、ビタミンB12の欠乏が原因で中高年者に多く記憶障害などの精神症状が現われる。
○溶血性貧血:赤血球が壊れ易くまた寿命が短くなるために起こる。黄疸がでて脾臓が腫れるのが特徴。
○二次性貧血:腎臓病や肝硬変、甲状腺、関節リウマチ、急性白血病、胃腸の癌など慢性疾患が原因で起こる。

Ⅷ.どんな検査で貧血が発見されるの?
貧血の有無と種類を知るために次のような検査をします。
○血液中の赤血球数:1立方ミリメートル中に成人男子で450万~550万個。成人女子で400万~500万個が正常。
ヘモグロビン濃度:成人男子で14グラム/デシリットル以下、成人女子で12グラム/デシリットル以下は要注意。
ヘマトクリット:血液中に占める赤血球数の容積の割合のことで、成人男子で41~51%、成人女子で37~40%が正常。

検査によって貧血と診断されたら、更に原因となる病気の有無を調べ、それが発見されればその治療を行います。この他、貯蔵鉄がどんどん失われているなど、潜在的な貧血を調べるための検査もある。例えば、血清中のフェリチンは鉄と結合出来るタンパク。これが少ないと、貯蔵鉄も少ないことになる。また、血清鉄は正常値は血清100mlあたり80~120μgだが鉄欠乏性貧血では必ずこの値が減少している。

Ⅸ.貧血にはどんな治療が必要なの?
鉄欠乏性貧血の場合、まず食事療法を指導し、それで改善されない場合や重症の貧血の場合、鉄剤を処方して鉄を補給します。鉄剤を服用している間も食生活の改善を続けます。次の検査時に数値が改善しても、通常、3ケ月は鉄剤の服 用を続け、さしあたり使われる鉄の補給と同時に体が蓄える「貯金」となる鉄を補給します。体内にしっかり鉄を蓄えることで再発を予防するので、勝手に服用を中止しないようにしましょう。更に大切なのは、その原因を調べることです。胃腸の検査や婦人科の検査が必要です。

Ⅹ.貧血を予防するには?
栄養バランスのよい食事を摂ることが大切。その他に注意したいのが次のポイントです。
①特に良質の蛋白質と鉄分が不足しないように(蛋白質不足は、赤血球を造る能力の低下を招く)。
②食事はよくかんでゆっくり食べる(胃酸が分泌され鉄などの消化吸収が高まる)。
③多食、過食に注意する(胃腸に負担がかかると、消化吸収能力が低下、アルコールの過飲にも注意)。
④ストレスを貯めないようにする(胃腸はストレスの影響を受け易い臓器。食欲不振や胃の機能低下を招かないように)。

Ⅹ.貧血を予防・改善する栄養素は?
鉄の吸収を高めたり、貧血を予防・改善する栄養素は、ビタミンC、B6、B12葉酸などです。
①ビタミンC:ブロッコリー、こまつな、れんこん、パセリ、きゃべつ、キウイ、いちご、オレンジ、かき、など。
②ビタミンB6:玄米、大豆、ほうれんそう、バナナ、ピーナッツなど。
③ビタミンB12:レバー、ニシン、サバ、カキ、チーズ、卵など。
④葉酸:カキ、レバー、卵黄、さつまいも、牛乳、ほうれんそう、など。

Ⅹ.鉄は毎日摂らなければいけないの?
健康な人が食事で摂る鉄の量は1日10㎎程度ですが、体に吸収されるのは、その10%前後。しかも毎日1㎎前後の鉄が排出されるので、収支バランスを保つためには毎日の食事で確実に鉄を摂取することが大切です。

Ⅹ.鉄を上手に摂るには?

食品中の鉄は体内で吸収されやすい「ヘム鉄」と吸収されにくい「非ヘム鉄」があります。鉄を効率よく摂るにはヘム鉄を多く含む食品を食べるとよいでしょう。ヘム鉄は牛肉、豚肉、鶏肉、魚類に、非ヘム鉄はほうれんそう、貝類、卵黄、ひじきなどに多く含まれています。但し、ヘム鉄の多い食品ばかりを摂ればよいわけではなく、野菜など非ヘム鉄の多い食品も鉄分の吸収を高める食品(動物性蛋白質やビタミンC)と一緒に摂ることで効率よく鉄を摂ることができるので、組み合わせに気を配るよう にしましょう。

Ⅹ.鉄剤を飲む時の注意点!
①鉄が胃腸の粘膜を刺激するため、鉄剤を服用する患者さんの約10%に、嘔気、むかつき、下痢などの副作用が出るケースがあります。その場合、本来空腹時に飲む鉄剤を胃の刺激を和らげるため食後の服用に変える。鉄剤の服用量を減らすなど、医師はこのような対処をします。
②鉄剤の服用は、体内に貯蔵される鉄の量が十分になるまで続けないと意味がない。貧血の自覚症状がなくなっても、貯蔵鉄の量が十分になったとは言えないので勝手に飲むのをやめないように気をつけよう。

Ⅹ.鉄剤服用中は、お茶を飲んではいけないの?
この質問はよく受けます。それは緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンが、鉄と結合して吸収を妨げるためです。しかし、飲み過ぎない限り心配はいりません。日常的に食後やティータイム毎に1~2杯飲む程度なら問題はありません。医師が指示し鉄剤の用量を守って服用する限り、お茶を無理に我慢する必要はありません。

甲状腺の病気

○甲状腺は、我々が生きていくのにとても大切なホルモンを作り、分泌する臓器です。甲状腺の病気は女性、それも20代から40代の女性にたいへん多い疾患 です。なぜ多いのかはっきりしていませんが、バセドウ病や橋本病はそれぞれ甲状腺自己抗体が原因の自己免疫疾患のひとつで、一般的に、自己免疫疾患は女性 に多い事が知られています。

○甲状腺疾患は、その種々の多彩な症状より「自律神経失調症」や「更年期障害」、だるさや無気力より「うつ病」、動悸息切れより「心臓病」、体重減少より 「癌」、むくみより「腎臓病」、肝障害が出ることより「肝臓病」、かゆみがあるので「蕁麻疹」、高血糖や尿糖があるので「糖尿病」、血圧が上がるので「高 血圧」、物忘れしやすくボーとしていることより「痴呆」などの病気にも間違えられやすいです。しかし、甲状腺の病気と診断を受け、適切で確実な治療を受け れば、見違えるほど元気になり、まったく健康な人と同じように運動、妊娠、授乳、仕事となんでもできるようになります。

○甲状腺の病気は大きく3つに分けられます。
1.甲状腺機能亢進症:い ろいろな原因で甲状腺ホルモンの分泌が増えて、体の新陳代謝を必要以上に高める指示を出してしまうために起こる疾患です。年中暑がり、汗が出て、だるくな り、怠け者や更年期障害と間違われやすいのです。原因疾患として、一番多い病気はバセドウ病です。他に、無痛性甲状腺炎や亜急性甲状腺炎、甲状腺機能性結 節などがあります。

2.甲状腺機能低下症:
逆 に甲状腺のはたらきが衰えて、血液中の甲状腺ホルモンが少なくなる疾患です。冷え、皮膚の乾燥、無気力、ものわすれ、いつも眠い、受け答えがゆっくりにな るなどの症状がでる為、怠け者やうつ病と間違われる事もあります。ほとんどが甲状腺に慢性の炎症がある橋本病ですが、特発性粘液水腫という病気もありま す。

3.結節性甲状腺腫:甲状腺内に腫瘤ができる疾患です。腫瘤の多くは、甲状腺機能には影響しないので、体調や精神状態に大きな影響がでることはありません。しかし、良性と悪性があります。

ひと口に甲状腺の病気といっても種類は様々です。甲状腺ホルモンが過剰なのか少ないのかだけでなく、病因によって治療法も異なるので、適切な検査を受ける事が必要です!

だるさ・疲労

だるさ
Ⅰ西洋医学的観点より

だるい、疲れる、気力が出ないなど.......。これらは誰もが感じたことのある症状で、肉体的疲れ(目の疲れ・肩こり・足がだるい・体全体がだるい・運動後の疲れなど)と、精神的疲れ(やる気が出ない・何をやるにも億劫になる・気持ちが落ち込むなど)に分けられます。

だるさの要因としては、
④①何らかの疾患によるもの
②薬の影響によるもの
③女性(月経前・妊娠など)
その他として、精神的要因(ストレス・不安・緊張など)、過労、寝不足、運動不足、不規則な生活、偏食、季節など環境の変化などが挙げられます。

だるさの治療
1.ダラダラと疲れが抜けない、いつもの疲れとは違う、発熱や下痢があるような場合は、何らかの疾患からだるさが出ている場合もあるので医師に相談しましょう。

2.もし、症状が一時的なものであるならば、以下のように生活を見直しましょう。休養、睡眠をきちんととり生活リズムを考える、気分転換(散歩・軽い運動・入浴・好きな本・音楽・趣味に没頭するなど)、バランスのとれた
食事、だるさの原因を探る(ある程度思い当たることがあれば対策もたてられます)。

Ⅱ東洋医学的観点より
西洋の治療では、何らかの疾患がありそれが原因でだるさ、疲れが出ている場合にはその疾患の治療をします。
しかし、検査で全ての原因がわかるわけではありません。又、一時的なものであればいいのですが、異常はないのにだるい、生活に気をつけても疲れが抜けない、休めば疲れはとれるが少し頑張るだけですぐに疲れてしまう、といったこともあります。

では、そういう時はどうすれば良いでしょうか?検査で異常が出ていなくても症状があるのは、身体や心から信号が出ているのです。病気になる前にどのような信号が出ているのかを見極め対応していく必要があります。その方法としては、生活改善、心の持ち方を見直すなどもありますが、それだけでは力不足の時は、漢方薬がおすすめです。

漢方ではだるい、疲れが抜けないというときは、東洋医学的に診察し、その他の症状、声の張り、姿勢なども見ながら総合的に判断していきます。

疲れは蓄積する。悪循環を断ち切ろう!何事も早めのケアと普段からの養生が大切です。

 

疲労
疲労には、身体を酷使したためにおこる肉体的疲労(肩こり・腰痛・筋肉痛)と、精神的疲労(身体がだるい・無気力・寝起きが悪い・頭痛・不眠)疲労感(疲れ)があります。

疲労や疲労感は病気の前触れのようなもので、疲労がたまると肉体的疲労や精神的疲労などが慢性化していき、慢性疲労症候群といわれる原因不明な病気になることもあります。そういう病気にならないためにも、日頃からの疲労や疲労感をためないなど、はやめの対策が必要になってきます。


疲れやすい体質は、酸性体質で酸性食物の多食(甘いもの、肉、油物)が主因で、その為、血液が酸性化されたドロドロ血液となり血行不良から肩こり・腰痛・筋肉痛や細胞の免疫力の低下をきたし、疲れやすい、病気にかかりやすい、治りにくいとなっていきます。疲れやすい酸性体質にさせないために、野菜や酢の物、梅などをとり体質を弱アルカリ性にしましょう。

疲れにくい体質は弱アルカリ性体質で酢・梅・野菜などのアルカリ性食品をとることが一番と云われています。アルカリ性食品は血液をサラサラにし、血流の改善を図り、細胞へ栄養・酸素をより多く運ぶことから免疫の活性化により疲労回復が早くなる、病気にかかりにくい、治り易いとなっていきます。

疲労を回復させるには、

1.五大栄養素「糖質・脂肪・たんぱく質・ビタミン・ミネラル」と食物繊維をバランスよくとることです。
2.ライフスタイルにあわせた睡眠(寝すぎたり、寝不足はダメ)時間を!
3.ストレスをためこまないように、汗を流す運動などをして気分をすっきりさせることも大切です。

太田クリニック
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