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呼吸器内科

風邪とインフルエンザ

1.風邪の原因となる外敵の9割がウィルス、細菌による風邪はあまり多くありません。人間を地球の大きさに例えると、細菌は小型バスやヘリコプター、ウィルスはネズミの大きさです。

2.風邪様症状の原因となる主なウィルス
インフルエンザウィルス: インフルエンザを引き起こす。高熱が出て全身に関節痛や倦怠感等の症状が出る。
ライノウィルス: 冬に流行する、いわゆる鼻かぜの代表格。鼻水や喉の痛み等の症状を引き起こす。
アデノウィルス: 冬から初夏にかけて流行。重症の扁桃炎や肺炎、結膜炎や嘔吐下痢症等を引き起こす事も。
エンテロウィルス: いわゆる夏かぜの代表格。喉の痛みや高熱・咳等の症状が出る。
コロナウィルス: 一般には鼻かぜを引き起こすが、一昨年の冬に感染力の強い新種が現われSARSの病原となった。

3.風邪をひくって、、、、
鼻や喉・気管支等の「呼吸器粘膜」に様々な外敵が侵略してきて、体の免疫がその外敵と戦っている状態です。外敵は体 の細胞を壊します。一方の免疫も「非常事態」と外敵にとりつかれた細胞を壊したり、体を戦闘状態へ変えたりします。風邪症状の原因は、侵略者とそれに伴う戦闘なので、敵を撃退してしまえば、いずれ治まります。どの程度重症になるかは、敵と免疫との力関係次第なのです。

4.インフルエンザの正体とは?
ウィルスのなかでも非常に悪名高く恐れられているのがインフルエンザ。タミフルという特効薬がありますが、効果が高いのは引き始めだけ。周囲で流行している時に高熱や全身症状が出たら、直ちに受診して投薬を受けるのは一つの見識です。ウィルスが細菌と異なるのは、単独では増殖できず、何かの細胞に寄生して増えるということ。つまり、一般に人や動物の集ま  る場所にウィルスの密度が高く、それだけに接触の危険があります。外出から帰った時にうがいと手洗いを励行するように云われるのは、これが理由です。

5.普通の風邪は医療では治せません。
現在の医療技術では、初期のインフルエンザ等を除き、ほとんどの風邪ウィルスは撃退できません。我々が投薬時に注射・点滴をするのは症状を軽くするだけの対象療法にすぎません。医療に頼らなくても、よほどタチの悪いものが相手でない限りあなたの免疫が風邪ウィルスごときに負けるなんてことはありません。ゆっくり養生、それが最強の治療法です。
①水分だけは意識して補充を(水でもジュースでも牛乳でも飲み易いものでOK)。
②乾燥を避けて暖かく、とれたら栄養も。(これでウィルスの嫌がる環境が体の内外に作れます)。
③無理は禁物。とにかく眠る。(寝汗で体を冷やさないよう着替えはこまめに)。

6.こうなったらすぐに病院へ!

①38℃以上の高熱が続く。
②水分をとれない。
③他の病気にかかって弱っている。
④高齢者、幼児は別扱い。
⑤一度も経験したことがない苦痛がある。

7.抗生物質、風邪にはデメリットだらけです。

とにかく抗生物質を貰うと安心と思っていませんか?抗生物質が主に効くのは細菌で、風邪の9割を占めるウィルスには効きません。勿論、疾患の原因が細菌であると確定していたり、細菌による二次感染を起こした場合には抗生物質が有効ですす。これほど強く警告するのは、抗生物質を使えば使うほど、抗生物質の効かない耐性菌が出来てしまうからです。「気休め」の抗生物質、絶対ダメです。

8.風邪(ウィルス性)とインフルエンザ・細菌感染の風邪の違い
  風邪(ウイルス性) インフルエンザ・細菌感染
発熱: 38℃以下 39℃以上
鼻汁: 透明感 黄色・緑色(混濁)
喉痛: 軽い 激痛・腫れ
咳: 軽い 激しい
全身症状 軽い 著明
(頭痛・関節痛・倦怠感・食欲不振)
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