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冬の肌のトラブル

冬の肌のトラブル(乾燥肌とかゆみ)
Ⅰ.冬にはいろいろな肌のトラブルが起こります。そのなかで最も多いのは、しもやけでもあかぎれでもなく、「乾燥肌」 とそれに伴う「かゆみ」です。冬の寒さで皮膚の保湿機能が低下し、空気の乾燥が加わって乾燥肌になる。乾燥肌ではバリア機能が低下しているため、かゆみが 起こりやすく悪化しやすい。60才以上では、実に75%の人が乾燥肌とそれに伴うかゆみに悩まされているといわれています。

Ⅱ.皮膚が乾燥しやすいのは、上腕(肘と肩の間)、肩、すね、太もも、わき腹、腰回り、おなか回りです。これらの部位には、汗腺や皮脂腺が少ないという共通点があります。そのため、皮脂膜を十分に作ることができず、皮膚から水分が蒸発してしまい、乾燥肌になり易いのです。

Ⅲ.バ リア機能とは、体を守るための大切な機能で、細菌やウィルス、花粉、化学物質、紫外線など、体にとって有害だったり不要だったりするものが、体の外から侵 入するのを防ぐ働きです。皮膚が乾燥すると、このバリア機能が低下するため、細菌やウィルス、花粉などの侵入を許してしまい、かゆみや皮膚の病気が起こり やすくなります。また、かゆみが生じると、ついその部分をかいてしまいがちですが、それが症状を悪化させることにつながります。かきむしることで湿疹を引 き起こし、ますますかゆみが強くなって、さらにかきむしるという悪循環に陥ることもあります。このような悪循環を引き起こさないためには、乾燥肌やかゆみ の起こるメカニズムをよく理解し、予防と治療に努めることが大切です。

Ⅳ.乾 燥肌の治療では、角質層から異物が入って神経を刺激しないようにすることが最も大切です。そのため、「保湿剤」を塗って、皮膚の乾燥を抑えることが基本に なります。保湿剤で皮膚の表面に人工的な膜をつくると、外部からの異物の侵入を防ぐとともに、皮膚の内側から水分が蒸発するのを防ぐこともできます。ま た、保湿剤による治療を続けることで、角質層のバリア機能が回復し、皮膚自体に異物の侵入を防ぐ力が向上してきます。保湿剤は医師が処方したものでも、市 販されているものでも構いません。

Ⅴ.乾燥から肌を守る工夫
①入浴時、熱い湯や長湯はさける。又、石鹸を使い過ぎたり、こすり洗いをしない。
②入浴後、優しく体をふき、保湿剤を塗る。
③暖房器具は使い過ぎず加湿を心掛ける。
④衣類は刺激の少ない素材である木綿や絹が最適.毛100%やナイロンは厳禁。
⑤辛い食べ物やアルコールのとりすぎに注意(かゆみを増す原因となる)。
⑥注意したい食品には、たけのこ、ほうれんそう、なす、さといもなど(ヒスタミンや似た物質を含む食品)やトマト、いちご、チョコレートなど(ヒスタミン を放出させる食品)がある。これらはかゆみを引き起こす物質でありとりすぎることによって、かゆみが誘発されることがあります。
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