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アレルギー科

蕁麻疹

Ⅰ.蕁麻疹は、膨疹ともいわれるように、何らかの原因により一過性の浮腫が引き起こされます。多くは痒みを伴い、毎日あるいはほぼ毎日症状の出没を繰り返します。膨疹の色は紅色から白色で、浮腫が強いほど血管は圧迫され、白くなる傾向にあります。通常の蕁麻疹であれば個々の皮疹は24時間以内に消失します。

Ⅱ.蕁麻疹かどうかは、ほとんど問診と視診で診断が可能ですが、特に個々の皮疹の経過が重要で個々の皮疹が突然出現し24時間以内に消退する場合はほとんどが蕁麻疹です。ポイントは、蕁麻疹は数十分から数時間以内に出没を繰り返すことです。迷った時には、皮疹をボールペンでなぞり、3時間後に同じ位置になれば蕁麻疹と判断します。診断が難しいのは24時間経っても消えない皮疹で、その中には蕁麻疹様血管炎等の治りにくい疾患が含まれていることがあります。

Ⅲ.蕁麻疹には、
1.通常の診療で直接的に原因ないし誘引を明らかにできない特発性蕁麻疹、
2.特定の刺激ないし負荷により誘発される蕁麻疹(アレルギー・寒冷・温熱・日光・接触物などによる)、
3.特殊な蕁麻疹又は蕁麻疹類似疾患(血管性浮腫・蕁麻疹様血管炎他)、

の3病型があります。臨床上、最も多いのは特発性蕁麻疹であり7~8割がこのタイプです。また、発症してからの期間が1カ月以内のものを急性、1カ月以上経過して持続しているものを慢性蕁麻疹といいます。

Ⅵ.治療の基本は、原因・悪化因子の除去、回避と、薬物療法(抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬)です。しかし、原因を明らかにできない症例が多い上に、難治性のものや、汗、食物、日光を原因や誘引とするものなど対応に苦慮する症例も少なくありません。
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