循環器内科
禁煙をしよう!
Ⅰ.喫煙はがんをはじめ、呼吸器の病気や心臓病など様々な病気の重要な原因の一つです。禁煙するとこれらの病気にかかるリスクが確実に減少します。タバコをやめるには禁煙の意思をもつことがまず必要です。どうしても禁煙できない人は医師による指導を受けるとよいでしょう。大病院では禁煙外来という受付があります。
Ⅱ.日本人の喫煙率は全体的には低下し続けていますが、欧米水準からはほど遠く、まだまだタバコを吸い続けている人が多いのが現状です。
Ⅲ.やめられない喫煙は「ニコチン依存症」。
Ⅳ.禁煙治療をはじめましょう! 禁煙を成功させるにはちょっとしたコツがあります。上手に利用して、タバコにしばられない暮らしを実現しましょう。
1.薬を上手に利用しましょう
イ.ニコチン代替療法(ニコチンパッチ・ニコチンガム):少量のニコチンをパッチやガムの形でゆっくりと体内に入れて、ニコチン切れ症状を軽くする方法です。
ロ.ニコチンを含まない飲み薬:ニコチンを含まない禁煙のための飲み薬(バレニクリン)日本でも使えるようになりました。この薬はニコチン切れの症状を軽くするだけではなくて、禁煙してから再びタバコを吸ってしまったときに、「タバコがおいしい」という満足感を得られにくくする作用があります。
2.日常生活のちょっとした工夫が禁煙を成功させます。
イ.喫煙と結びついている行動を変えましょう:食べすぎない、脂っこい食べ物を避ける、食後はすぐ食卓を離れる、コーヒーや酒類を控える、宴会を避ける、ストレス・過労・夜更かしを避ける。
ロ.禁煙しやすい環境づくりをしましょう:タバコ・ライター・灰皿などを処分する、吸いたくなる場所(パチンコ・喫茶店など)を避ける、タバコが吸えない場所(映画館・図書館など)を利用する。
ハ.吸いたくなったら代わりの行動をしましょう:深呼吸をする、砂糖不使用のガムや干し昆布をかむ、手の寂しさを紛らわすこと(趣味・手仕事など)をする、水・フルーツジュース・牛乳を飲む、果物をよく摂る。
3.禁煙をはじめるのに遅すぎることはありません:「禁煙は難しい。これだけ長く吸ってきたし、今さらやめても、、、」。そんな考えがうかんでくるかもしれません。しかし、禁煙を始めるタイミングに遅すぎるということはありません。タバコをやめると、まず血圧値や呼気中の一酸化炭素濃度などが回復し始めます。数ヵ月後には心臓や肺機能も改善してきます。禁煙10年後には肺癌による死亡率が喫煙者の半分になり、15年後には冠動脈疾患のリスクが、もともとタバコを吸わなかった人のレベルまで近づくことがわかっています。今から禁煙しても決して遅すぎることはありません。



